< 第12回ヒロシマ国際ハンドボール大会 試合結果 >



   ◆7/5(木) , ◆7/6(金) , ◆7/7(土)

   ◆星取表



◆7/7(土)

広島メイプルレッズ   28 (15- 9, 13-15) 24   日本リーグ選抜 ランニングスコア
(2勝1敗) (3敗)  
【戦評】
昨日、韓国実業団選抜に勝利し、この試合に勝って優勝戦線に残りたい広島メイプルレッズに対し、何とか1勝し一矢報いたい日本リーグ選抜の最終日第1試合、広島メイプルレッズのスローオフで試合開始。立ち上がり、8分まで3−3のロースコア、両チームとも中盤でのミス、GKの好セーブで得点が伸びない。広島メイプルレッズは金にボールを集め、活路を見出そうとするが、逆に中央が厚くなり苦しい展開に。日本リーグ選抜も広島メイプルレッズの早いチェックに苦しむ。日本リーグ選抜は広島メイプルレッズ・金にマンツーマンで対抗するが、逆に広いディフェンスをカットイン、ポストで破られ失点19分には10−6と4点差とされた。終盤に入っても、両GKの好セーブ得点は伸びず、前半を15−9広島メイプルレッズ6点リードで折り返した。
後半に入っても、広島メイプルレッズ・金にマンツーマンを仕掛けるなどディフェンスから活路を見出そうとする日本リーグ選抜だが、点差は詰まらず、12分まで20−14と広島メイプルレッズのリードは変わらない。中盤過ぎから、連携不足で攻め倦む日本リーグ選抜を尻目に、伊藤、植垣、土屋らが打ち込む広島メイプルレッズは着実に加点、18分までに24−15とじりじりとリードを広げる。日本リーグ選抜は2トップを仕掛けるなど積極的に守るが、広島メイプルレッズも全員がよく動き、得点を重ね28−19と主導権を譲らない。26分過ぎから退場者が相次ぎ、日本リーグ選抜に連続失点を許したが広島メイプルレッズが28−24の4点差で逃げ切った。優秀選手には、堅守でチームを盛り上げた広島メイプルレッズ・GK高森選手が選ばれた。
日本代表   26 (11-17, 15- 6) 23   韓国実業団選抜
(3勝) (1勝2敗)   ランニングスコア
【戦評】
オリンピック予選を前に、是非とも優勝し今後に弾みをつけたい日本代表、ヒロシマ国際大会の最終戦。前半出だし、積極的に打ち込んでくる韓国に受身の日本代表は8分まで4−1とリードを許す。中盤に入ってもリズムに乗れない日本代表は韓国のミスに助けられながらも、反撃の糸口がつかめないまま15分までに8−3。ベテランの佐久川、田中を投入し、流れを変えようとするが、オフェンスファールが多く、得点が伸びない。左腕エースの早船が孤軍奮闘し得点するも、じりじりと点差が開き25分まで13−6、7点差とされる。終了間際、日本代表はベテラン山田が打ち込み、17−11韓国実業団選抜が6点差で折り返した。
後半に入って、勝利に執念を燃やす日本代表は、積極的に攻撃をしかける。すばやい攻撃から早船、金城が打ち込み8分までに18−15と3点差に。韓国に不用意なパスミスが相次ぎ、ペースは完全に日本代表がつかんだ。中盤を迎え、日本代表は攻撃の手を緩めない、19分過ぎに20−20と同点に追いつき、ゲームはいよいよ白熱してきた。そして20分、速攻から13番藤野が得点を挙げ、ついに逆転21−20とした。ここからゲームは山場を迎え、24分韓国が22−21と逆転したところで、日本代表がタイムアウト請求。金城が打ち込みすかさず同点。残り90秒金城が打ち込み日本代表が1点リード、続けてカットインから金城が得点し2点差とし、日本代表は見事前半のビハインドを跳ね返し勝利を収めた。最終スコアは26−23。優秀選手にはこの試合8得点をあげる活躍をみせた日本代表の金城選手が選ばれた。
日本代表が優勝、地元・広島メイプルレッズが健闘の2位となった。






◆7/6(金)

日本代表   27 (15- 8, 12-12) 20   日本リーグ選抜
(2勝) (2敗)   ランニングスコア
【戦評】
初日、メイプルレッズに貫禄勝ちした日本代表と韓国実業団選抜に力負けした日本リーグ選抜の2日目。日本代表のスローオフで始まった。両チームとも静かな立ち上がり、日本代表は長身谷口をポストに置き、左腕早船を中心に攻撃、ポスト・ミドルと10分まで5−2とリード、日本リーグ選抜も速いパス回しから、得点を狙うが、日本代表の固い守りに阻まれ、得点が伸びない。15分過ぎからエース田中を投入した日本代表は徐々にペースを上げ、20分過ぎまでに11−6と5点差へ、GK飛田の好セーブ、本日好調の金城のロングシュートで24分には14−6と一気にリードを広げた。しかし、ここからは両チームとも決め手を欠き、15−8日本代表リードで折り返した。
後半、日本リーグ選抜は4番上町を中心に思い切りよく攻撃、2連取する。日本代表は攻撃のリズムが悪く、得点が止まり徐々に点差をつめられ、10分過ぎには19−15と4点差に。中盤に入っても退場者が相次ぐ日本代表はペースがつかめないまま、17分には21−18と3点差に。しかしここから日本代表は、田中、早船で挽回、ディフェンスも早いチェックで、日本リーグ選抜の攻撃を封じ、26分には27−19と主導権を握るとともにゲームを決定づけた。両チームともパッシブの予告となる攻撃が多く、攻撃に課題を残した。この試合10得点を挙げたJHL上町選手が優秀選手に選ばれた。
広島メイプルレッズ   28 (16-14, 12-13) 27   韓国実業団選抜
(1勝1敗) (1勝1敗)   ランニングスコア
【戦評】
前半出だしから、両チームとも積極的に攻撃を仕掛ける。韓国は5番チョン選手を中心に、切れのある1対1からカットインを狙う。広島メイプルレッズも負けじと速攻から得点、8分まで5−4と僅かに韓国がリードするが、一歩も譲らぬ攻防を繰り広げる。韓国は15番左腕パクの得点からリズムをつかみ、15分には7−4とリードを広げるが、粘る広島メイプルレッズもプレスディフェンスから攻勢に転じ、坂口の連続速攻で19分には10−10の同点に追いつき、植垣のミドルで一気に逆転に成功。韓国はたまらずタイムアウト請求。その後膠着状態が続くが、広島メイプルレッズがポストシュート、ミドルシュート、速攻とじりじりと差を広げ、26分には15−11と4点差とした。韓国も負けじと15番が打ち返し、前半を16−14で広島メイプルレッズリードで終了した。
後半、広島メイプルレッズ・金のミドルからゲームが動き出すが、両チームとも攻め手を欠き、5分過ぎまで17−15とロースコアな状態。9分には一旦韓国が同点に追いつくが、広島メイプルレッズもすかさず植垣、坂口が打ち込み引き離す。中盤に入っても一進一退の攻防が続き、広島メイプルレッズは土屋のポストプレーや植垣のミドルシュート、韓国は速攻から5番チョン選手が打ち込むなど、19分には25−23僅かにメイプル2点差リードと攻守に激しさが増した。疲れの見え始めた両チームだが、勝利に執念を燃やす韓国は、残り3分あまりで26−26の同点に追いつく。広島メイプルレッズのタイムアウト後、緊迫した場面で、広島メイプルレッズ・金のミドル、残り2分で植垣の7mスローで広島メイプルレッズが抜け出す、残り30秒韓国は5番チョン選手が打ち返すも広島メイプルレッズが逃げ切った。広島メイプルレッズ・大前選手が優秀選手に選出された。






◆7/5(木)

韓国実業団選抜   31 (18-10, 13-16) 26   日本リーグ選抜
(1勝) (1敗)
【戦評】
韓国実業団選抜のスローオフで始まったヒロシマ国際大会第1試合。韓国の7mスローを日本リーグ選抜中島がシャットアウトしてゲームが動き始める。素早い1対1から、ポストを絡めた攻撃を仕掛ける韓国に対し、日本はプレスディフェンスから活路を見出す。出だし、攻めあぐむ日本リーグ選抜を尻目に、韓国は速攻、7mスローと畳掛け11分までに8−3とリード。タイムアウト後体勢を立て直した日本リーグ選抜は、2連取、15分までに5−8と3点差に詰め寄る。中盤以降、韓国の攻撃にスピードが増し、再び加速、20分過ぎには12―6と6点差、単調な攻めから韓国に速攻を許す日本リーグ選抜は前半を18−10と8点差をつけられて終了した。
後半に入って、勢いを取り戻した日本リーグ選抜は、出だし4連取、一気に5点差に詰める。その後両チームとも点の取り合う、一進一退の攻防に。15分まで22−17。中盤に入って点差を詰めたい日本リーグ選抜だが、韓国の巧みな攻めとペースにはまり、点差が詰められない。積極的な攻撃も実らず、31−26で韓国実業団選抜が勝利をおさめた。韓国はこの試合12点を挙げ優秀選手に選ばれた5番チョン選手の活躍が光った。

    

日本代表   33 (17-11, 16-17) 28   広島メイプルレッズ
(1勝) (1敗)   ランニングスコア
【戦評】
広島メイプルレッズのスローオフで始まった一戦、日本代表は北京に向けての前哨戦として大事な戦いとなる。
出だし、硬さがみられる日本代表から、広島メイプルレッズは金・植垣で3連取、5分まで3-0とリード。落ち着きを取り戻した日本代表は、速攻からペースをつかみ、11分過ぎには5−6と逆転した。序盤は、広島メイプルレッズ・植垣、日本代表・藤井の両大卒ルーキーが活躍するフレッシュな展開、15分まで7−7とロースコアとなる。日本代表はディフェンスの要、坂元を故障で欠き、谷口を投入。高いディフェンスで広島メイプルレッズにプレッシャーをかけ、徐々にリード広げ、22分には12−9とした。広島メイプルレッズは金を中心に粘り強く攻めるが、5番大前の退場をきっかけに日本代表が得点。前半を17−11、日本代表が6点リードで折り返した。
後半に入って、攻守ともにスピードを増した日本代表は、11番早船の巧みな配球から、サイド佐久川、ポスト谷口で加点。徐々に点差を広げ、8分には22−14と8点差とした。粘りを見せる広島メイプルレッズも植垣が果敢に打ち込み、点差をキープ。中盤、退場者が両チームに相次ぐ荒れた展開の中、広島メイプルレッズは大前の活躍で21分過ぎに28−25の3点差に詰め寄る。思わぬ展開となった日本代表だが、早船、小松の両左腕が慌てずプレー、残り90秒で広島メイプルレッズ・金に打ち込まれ3点差となったが、最終33−28の5点差で逃げ切った。日本代表・藤井選手が優秀選手に選ばれた。




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