<第14回男子アジア選手権(2011年男子世界選手権予選)>

   ■戦 評

2/7(日)   2/11(木)   2/13(土)   2/14(日)   2/15(月)
 
2/17(水) 2/19(金)


■2/19(金)

  3位決定戦

日 本   33 (14-12, 13-15) 30
(3-2 延長 3-1)
  サウジアラビア
【戦評】
世界選手権の出場権をかけた3位決定戦。相手は予選リーグで苦杯をなめているサウジアラビア。
立ち上がり、相手のラフプレーでいきなりパワープレーのチャンスを得ると、日本は豊田のカットインで先制点を上げる。7分までは野村・宮アの速攻で加点し3−2とする。8分過ぎ、再びパワープレーのチャンスにGK高木の連続セーブから宮ア・豊田の連続得点で5−3。このリズムを継続したい日本だったが11分過ぎ、ミスから4連続失点で6−7と逆転されてしまう。しかし、大会を追うごとに安定してきているディフェンスが相手のシュートミスを誘い、19分に再び末松・宮アの得点で9−8と逆転に成功。その後も宮アが連続ゴールを決めればサウジアラビアもエースが決め、前半を14−12の2点リードで折り返す。
後半開始直後、ミスから相手に速攻を許し、3連続失点で14−15とまたも逆転されてしまうものの、すぐさま宮ア・豊田・武田のゴールで17−16とする。
8分過ぎ、お互いに得点を重ね18−17となるが、ここでも逆速攻での連続失点で18−21と3点リードを許してしまう。東長濱の得点で1点返すが、連続失点で19−23とされ13分にこの試合最大の4点差をつけられてしまう。ここで踏ん張りを見せた日本は豊田・宮ア・野村の得点で20分に24−24の同点に追いつく。21分、相手の7mスローが決まり24−25とされると、完璧なコンビプレーから永島が決めたポストシュートがラインクロスと判定され得点にならず、逆にミドルを決められ24−26。劣勢の日本はタイムアウトを請求するとエース宮ア・武田が冷静にゴールを決め26−26の同点に追いつく。26分、ここで日本は2人連続で退場者を出してしまい、4対6の絶体絶命に。しかし、ここでも守護神・高木がノーマークのサイドシュートをセーブし、ゴールを死守する。28分に相手が退場の間に門山がカットインを決め27−26と1点リードすると、サウジアラビアもタイムアウトを請求し、最後まで1点を争う戦いに。
29分、相手エースのミドルシュートをセーブするものの、リバウンドが相手に渡り27−27の同点となり決着は延長戦に持ち込まれる。

延長前半、サウジアラビアにミドルシュートを決められ29−30。落ち着いてプレーする日本は、豊田・東長濱・宮アの3連続得点で30−28とリード。このまま2点差で後半に進みたいところだったが、残り4秒で逆速攻を許し、30−29で折り返す。
延長後半、再びサウジアラビアのミドルシュートが決まり30−30の同点になるが、東長濱がカットインから得た7mスローのチャンスを豊田が落ち着いて決め31−30に。さらに残り1分、豊田のミドルシュートが決まり32−30と2点差をつける。
試合は、残り5秒に岸川が持ち込んだカットインが7mスローと判定され、ノータイムの7mスローをキャプテン末松が冷静に決め33−30でサウジアラビアに勝利。
アジア選手権3位となり、2011年の1月にスウェーデンで開催される世界選手権への出場権を獲得した。

【得点】
13点:宮ア、10点:豊田、3点:末松、
2点:武田・東長濱・野村、1点:門山





■2/17(水)

  準 決 勝

日 本   23 (12-14, 11-16) 30   韓 国
【戦評】
宿敵・韓国との対戦は宮ア・豊田の連続得点で始まる。8分、3−4と1点リードされている場面からGK高木の連続セーブで流れを引き寄せ、岸川・武田・野村の3連続得点で6-4とリードする。この流れでゲームを進めたい日本だったが、パスミスからの失点で6−6の同点に追いつかれると、シュートミスも重なり14分から5連続失点などで、22分に8−14と6点差をつけられてしまう。
ようやくディフェンスが機能した日本はGK高木の連続セーブもありここから前半終了まで、韓国を無得点に抑える。その間に門山・豊田・末松らのシュートが決まり、前半を12-14の韓国リードで折り返す。
後半、良い流れを継続したい日本はシュートチャンスをつくるがゴールが決まらず、逆速攻など3連続失点で12−17とされると、悪い流れは続き、6分にも3連続失点で9分に13−20と7点差をつけられる。その後、末松・野村・門山らのカットインや永島のポストなどで得点するが、点差はなかなか縮まらず23−30でタイムアップ。アジア選手権の決勝進出はならなかった。
現地時間の19日に、世界選手権出場の最後の一枠をかけて、前回敗戦しているサウジアラビアとの3位決定戦が行われる。

【得点】
6点:豊田、4点:末松、3点:岸川・門山・野村
1点:宮ア、武田、永島、信太





■2/15(月)
  本戦ラウンド3戦目

日 本   36 (21-11, 15-12) 23   イラン
(2勝1敗) (3敗)
【戦評】
直前の試合でサウジアラビアとカタールが引き分けたため、準決勝に進むためには絶対に負けられない戦い。
立ち上がりからアグレッシブな6-0ディフェンスでイランのミスを誘うと、宮ア・武田・豊田と3連続得点で3−0とする。14分にシュートミスから連続失点で7−6と1点差まで追いつかれるが、GK高木の好セーブをきっかけに富田・宮アの連続得点、さらに23分から岸川・野村・門山末松と4連続得点で18−10とリードを広げる。前半終了間際にも富田・末松の得点が決まり、前半を21−11で折り返す。
前半とガラリとメンバーを変更し臨んだ後半も、3分に門山の得点で23−13と10点差をつける。前半途中からゴールを守るGK坪根も好セーブを連発し、9分過ぎから猪妻・野村らの得点でさらにリードを広げていく。圧巻だったのが20歳の信太。15分、イランに退場者が出る間に、ポスト・カットインと3連続で得点し29−17とする。その後も猪妻・東長濱らの連続得点で25分、34−21。
試合終了間際、信太から猪妻へのスカイプレーが決まり36−23で試合終了。本戦ラウンドAグループ2位となり、準決勝への切符を手にした。
1日の休息日を挟み、準決勝でBグループ1位の韓国との対戦する。

【得点】
8点:宮崎、5点:信太、4点:猪妻・野村、3点:末松・門山・東長濱、
2点:豊田・富田、1点:武田・岸川





■2/14(日)
  本戦ラウンド2戦目

日 本   26 (12-15, 14-13) 28   サウジアラビア
(1勝1敗) (2勝)
【戦評】
お互い初戦を勝利し迎えた2戦目。序盤から緊迫した試合展開になる。
日本は野村が先制し、岸川・宮アらの得点で11分まで6−5と1点リードする。中盤は富田のポストやGK高木の好セーブから豊田が速攻を決めるなど15分過ぎに10−7とリードする。しかし、サウジアラビアのタイムアウトを境に、4連続失点で10−11と逆転されてしまう。その後、門山らの得点で加点するものの、リバウンドが相手に渡ってしまう不運もあり、前半を12−15の3点ビハインドで折り返す。
後半、反撃したい日本だがシュートが決まらず、逆に連続失点で13−20とリードを広げられてしまう。しかし、相手が退場者を出す間に東長濱・宮ア・武田と連続得点で17−20の再び3点差に戻す。その後も何度かあったパワープレーのチャンスに点差を詰めることができず、残り5分で21−26。残り3分を切り、永島・野村・岸川の連続得点で追いつこうとするが時間が足りず26−28の2点差でタイムアップ。後半だけでサウジアラビアは7回も退場したのに、このチャンスを活かしきれなかった。
明日のイランとのメインラウンド最終戦に準決勝進出をかける。

【得点】
6点:豊田、4点:宮ア・岸川、3点:東長濱・野村、
2点:富田・武田、1点:永島・門山





■2/13(土)
  本戦ラウンド1戦目

日 本   29 (15-10, 14-10) 20   カタール
(1勝) (1敗)
【戦評】
メインラウンドの初戦、両チームとも緊張からかなかなか得点を奪うことができず、4分間無得点で試合は進む。ようやく4分過ぎに野村のミドルで先制すると、豊田・宮アが得点し3−1とする。さらに宮アの連続ゴールで5−2。11分、日本が退場者を出す間に5−4とされるが、すぐに豊田の7mスロー、宮アのミドルシュートで7−4とリードする。中盤以降も富田・宮アが連続速攻を決めるなど、日本のペースに持ち込む。ディフェンスでは武田を中心とした6−0が機能し、相手のポストパスをことごとくカット。GK高木もノーマークシュート、7mスローの阻止など日本のピンチを救う。残り10分を切ってからも末松・岸川・宮ア・末松と4連続ゴールが決まり、前半を15−10で折り返す。
後半も攻撃の手を休めることなく、武田・門山・末松らの連続得点で17分に22−12と最大10点差をつける。中盤以降も信太のミドル、永島が得た7mスローのチャンスを前田が決めるなど、着実に加点して行く。最後は残り2秒、猪妻がダメ押しの速攻を決め、29−20でメインラウンドの初戦を勝利した。

【得点】
7点:宮ア・末松、3点:豊田、2点:前田・岸川・信太・門山
1点:富田・武田・猪妻・野村





■2/11(木)
  予選ラウンド2戦目

日 本   31 (16-12, 15-15) 27   バーレーン
(2勝) (1勝1敗)
【戦評】
予選ラウンド1位通過をかけた戦い。
日本は立ち上がりから宮ア・富田・野村らで得点し、5分まで4−4。6分過ぎバーレーンに退場者が出ると武田・豊田が連続得点を決め6−4とする。さらに16分、相手のパスミスを門山が持ち込み10点目を決めると、GK松村の連続セーブから武田・末松がゴールし12−8とリードする。さらにリードを広げたい日本だったが肝心のシュートがなかなか決まらず、前半を16−12で折り返す。
後半、岸川・豊田らの得点で20−14と6点差をつける。このリードを保ちたい日本は富田・永島のポストシュート、宮アの豪快なミドルシュートなどで、20分まで28−24とリードを保つ。その後も信太のミドルシュート、末松の技ありステップシュートなど加点していく。試合終了間際にはGK坪根が7mスローを阻止すると、東長濱がダメ押しのカットインを決め31−27で勝利した。
日本はこの試合、1人も退場者を出さない安定したディフェンスを披露し、本戦ラウンドへB組1位で通過した。
1日、休息日を挟み、13日から本戦ラウンド3連戦へ臨む。

【得点】
7点:宮崎、5点:豊田、4点:末松・武田、3点:富田・野村
1点:永島・岸川・信太・門山・東長濱





■2/7(日)
  予選ラウンド1戦目

日 本   35 (19-13, 16- 8) 21   イラク
(1勝) (1敗)
【戦評】
在レバノン日本大使館の方々も応援に駆けつけてくださった初戦。
幸先の良いスタートを切りたい日本は、宮ア・末松の連続速攻で2−0とすると、GK高木も好セーブを連発し、開始5分で5−0ととする。6分過ぎに武田の顔面に相手の肘が当たり、負傷退場するアクシデントもあったが、交代して入った門山がカットインを決めるなど、波状攻撃で14分、12−5とリードする。中盤以降も宮ア・野村らの連続得点で15−7とリードを広げる。しかし20分過ぎに日本が退場者を出すと流れが変わり、3連続失点で16−12と4点差に詰められる。しかし27分、イラクに退場者が出ると門山・猪妻らの得点で加点し、前半を19−13で折り返す。
後半、負傷退場から戻った武田がミドルシュートを決め20点目。高木と交代して入ったGK坪根も相手のシュートをシャットアウトし、12分で23−16とする。14分には代表デビューの日体大・信太が速攻を決め、東長濱・豊田・岸川と5連続得点で28−16としさらにリードを広げる。その後も宮ア・東長濱らがパスカットから速攻を決めるなど、着実に得点を重ね35−21で勝利した。

【得点】
9点:宮崎、4点:豊田、信太、門山、3点:末松、東長濱、
2点:武田、岸川、猪妻、1点:富田、野村



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