東日本大震災復興支援

The 16th HIROSHIMA INTERNATIONAL GAMES

<<第16回ヒロシマ国際ハンドボール大会>>

「とどけよう スポーツの力を東北へ!」

結果:  1日目:JPN-HMRKIF-OUHS  2日目:JPN-OUHSKIF-HMR  最終日:HMR-OUHSJPN-KIF  星取表


最終日:7月24日(日)

第1試合
広島メイプルレッズ 37 (20- 8, 17-12) 20 大阪体育大学     ランニングスコア
2勝1敗                       1勝2敗

戦評:

 広島メイプルレッズは多彩な攻撃で大体大ディフェンスを翻弄。序盤から試合の主導権を握る。大体大は9分過ぎに早くもタイムアウトを要求,試合の立て直しを図った。しかし,試合の流れはメイプルに傾いたまま,ポストシュートやミドルシュート,サイドシュート,速攻と速いパス回しから次々に得点チャンスを演出,得点差を広げていった。大体大も懸命に足を動かし反撃を試みるが,メイプルディフェンスの壁は厚く,試合は一方的な展開になった。前半は20−8のメイプル12点リードで折り返した。
 後半に入ると両者とも一歩も引かない互角の展開を見せる。大体大は3河田がパスにシュートに活躍。メイプルディフェンスを脅かすが,要所でメイプルの攻撃を防ぎきれず,得点差が縮まらない。
1855秒ペナルティースローを怪我から復帰のメイプル17新城が決め得点差は15点となった。その後もメイプルの優位は変わらず,試合は37-20でメイプルレッズが快勝した。



第2試合
日本代表 32 (18-12, 14- 9) 21 KIF Vejen(DEN)     ランニングスコア
3勝                     3敗
戦評:

 日本代表はスピード感あふれる攻撃を展開,序盤の流れをしっかりと掴んだ。日本代表のスピードについていけないKIF Vejenは開始10分早くも日本代表10藤井にマンマークをつけ状況の打開を図る。高さを生かしたいKIF Vejenだがロングシュートの精度がいまひとつと苦しい展開になった。フリースローからのロングシュートが決まり始めたKIF Vejenであったが点差は縮まらない。24357点差となったところでKIF Vejenはタイムアウトを要求。しかし試合の流れを変えるまでには至らず,前半は18−12の日本リードで終了した。
 後半が始まっても日本の優位は変わらない。後半開始から
4連取で一気に突き放しにかかるが,KIF Vejenもロングシュートやポストシュートで4連取と簡単には引き下がらない。後半は互角の攻防が続いた。結局前半のリードが大きく,32−21で日本代表が勝利を収め,大会の優勝を決めた。



2日目:7月23日(土)

第1試合
日本代表 27 (13- 5, 14- 8) 13 大阪体育大学      ランニングスコア
2勝                    1勝1敗
戦評:

 植垣のミドルシュートで先制した日本代表はディフェンスで大体大を序盤から圧倒。大体大はチャンスは作るもののゴールキーパー藤間の攻守に阻まれ得点をあげることができない。
1048秒無得点のまま6点差がついたところで大体大はタイムアウトを要求,嫌な流れを断ち切ろうとしたが,苦しい展開が続いた。日本代表は16分過ぎまで攻撃を無得点に抑えるディフェンスを見せるものの攻撃の精度に課題を残し,思ったように得点を積み重ねることができなかった。前半は13−5の日本代表が大量8点リードをするものの,日本代表の攻撃に消化不良の感が否めない前半であった。
 後半に入っても攻撃の歯車が噛み合わない日本代表に大体大は互角に渡り合い健闘を見せるが,前半のビハインドを跳ね返すには至らず27−13で日本代表が勝利を収めた。試合は敗れたものの,日本代表のシュートを再三の攻守で阻んだ大体大ゴールキーパー陣の健闘が光った。



第2試合
広島メイプルレッズ 25 (14- 8, 11- 9) 17 KIF Vejen(DEN)      ランニングスコア
1勝1敗                       2敗
戦評:

 一人ひとりの高さとパワーにものをいわせ攻撃をするKIF Vejenに対し,メイプルレッズは速いパス回しからコンビネーションを使った攻撃で対抗する。速い動きに対応しきれないKIF Vejenに対し,速攻や確実にノーマークを作って得点を重ねていくメイプルレッズだが,単調な攻めにもかかわらずKIF Vejenにパワーで押し切られてしまい,思うようにディフェンスが機能しない。リードはするもののなかなか波に乗り切れず,前半を14−8のメイプル6点リードで折り返した。
 後半に入りまず
KIF Vejenが試合のペースを掴んだ。メイプルは後半8分までに2人の退場者を出す苦しい時間帯を相手のシュートミスに助けられ乗り切るとプレスディフェンスから相手のミスを誘い出し,次々に得点を重ね,11点差まで得点差を広げた。試合終盤メイプル五月女にマンマークをつけられリズムを崩しかけたが,プレスディフェンスに対応できないKIF Vejenに速攻で対抗。大事には至らず,25−17で広島メイプルレッズが勝利を収めた。



1日目:7月22日(金)

第1試合 
日本代表 28 (16-12, 12-14) 26 広島メイプルレッズ      ランニングスコア
1勝                    1敗
戦評:

 悲願のオリンピック出場を目指し、強化を進める日本代表を迎えてのヒロシマ国際大会初日、対するは地元メイプルレッズ、オリンピックの申し子、呉成玉の復帰で、チーム力は上り調子、好ゲームが期待できる。
 両チームとも6−0ディフェンスを高めにひき、厳しく守り、6分まで3−3と互角の立ち上がりを見せる。呉のリードから宋、菅野らが行き良いよく打ち込み、中盤まで日本代表をリード、常に日本代表が追いかける展開で15分まで8−7。ようやく22分過ぎ、メイプルの退場を機に、追いつき逆転、12−11。日本代表は退場者を出すが、田代の好セーブもあり、得点を重ね15−12とリードを広げる。前半16−12、日本代表が4点リードで折り返す。
 後半も、出だしから前半終了の勢いを継続した日本代表は得点を重ね、20−13と一気にリードを奪うが、メイプルも粘りを見せる。日本代表のミスをついて、4連取、10分過ぎには20−17、12分過ぎに18−20と2点差に詰め寄る。メンバー交代を繰り返し、立て直しを図るが、リズムに乗れない日本代表は苦戦を強いられる中、石立のカットイン2連取で、20分まで25−22。終盤に入っても緊迫した展開が続き26分まで26−24と日本代表がわずかにリードを保つ。メイプルは最後まで粘りを見せるが、力及ばず28−26。日本代表が逃げ切った。



第2試合
大阪体育大学 25 (13- 8, 12- 9) 17 KIF Vejen      ランニングスコア
1勝                      1敗
戦評:

 本場ヨーロッパのデンマークリーグ5位の強豪KIFと関西学生リーグの女王、大阪体育大学との一戦。
 身長差で劣るものの、すばやい動きから思い切りのいいシュートで得点を挙げる大体大が序盤7分まで3−1とリードする。攻撃のリズムが噛み合わないKIFを尻目に、速攻、ポストと得点を重ねる大体大が15分まで8−4とリードを広げる。その後も積極的なディフェンスから、速攻を繰り出し、さらにリードを広げ、25分には13−5と差は8点に。粘りを見せるKIFもようやく連続得点、3連取で8−13、5点ビハインドで折り返した。
 後半に入って、大体大は出だし速攻から高山らの得点で3連取、16−8と主導権を奪い返す。勝利に執念を燃やすKIFは、積極的に攻撃をしかけるが、大体大の高いデフェンスに対応できないまま中盤へ、16分まで19−12と7点差。一進一退の攻防が続く中、大体大は巧みなデフェンスとゴールキーパーの踏ん張りと、田邊のサイドシュートで徐々に点差を広げ24分には23−14と9点差、主導権を渡さない。最後まで、集中力を切らさず攻めきった大体大が勝利を収めた。最終スコアは25−17。



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