東日本大震災復興支援

The 18th HIROSHIMA INTERNATIONAL GAMES

<<第18回ヒロシマ国際ハンドボール大会>>

「とどけよう スポーツの力を東北へ!」

<戦評>    7月26日(金)   7月27日(土)   7月28日(日)


7月28日(日)

女子    広島メイプルレッズ
2勝1敗
  30 (15-15, 15-14) 29   江蘇省(中国)
1勝2敗
      スコアシート    

戦評:
 序盤,メイプルレッズは中国のカットインに足をよく動かし対応するが,中国の高さに高さ
には対応しきれない様子であった。攻めも歯車が微妙にかみ合わず,ミスから中国の速攻によ
り失点,リードを許す展開となった。その後,ミスの多くなった中国に対し,メイプルレッズ
は速いパス回しからのカットインや速攻で追い上げ,前半残り10分には同点に追いついた。
残り10分,ポストパスにこだわりミスを連発する中国であったが,メイプルレッズも要所を
決めきれず,両者決め手のないまま15-15の同点で前半を折り返した。

 後半に入っても取っては取られの攻防を繰り返すが,ロングやミドルレンジからの攻撃が見
られなくなってきた中国は攻め手を欠くようになり,メイプルレッズに引き離されていくかに
見えた。しかし,メイプルレッズは,勝負どころでのシュートを中国のキーパーに阻まれ,思
うように得点差は開かなかった。後半15分から,メイプルレッズはポスト高山が不在のため
か,ノーポストで攻撃を試みるが,これも思ったような効果をあげることはできなかった。逆
に中国はスッテプシュートに活路を見出し,次々とシュートを決め,息を吹き返した。残り
5分,再び同点となったところでメイプルレッズがたまらずタイムアウトを要求。タイムアウ
ト後,中国はディフェンスを0-6ディフェンスから1-5ディフェンスに変更し,勝負をか
けるが,サイドディフェンスが退場,その後,続いて退場者を出し常に人数の少ない状態で戦
わなければならないという不利な状況に追い込まれた。中国は,残り14秒,1点のビハイン
ドでタイムアウトを要求。最後の攻撃にかけるが,シュートに至らず,タイムアップ。ノータ
イムフリースローもゴールを捉えることはできず,1点差でメイプルレッズが勝利を収めた。

 

メイプル個人得点 宋:9点、大前・木村・安齋:5点、高橋:3点、河田・呉・塩田:1点

 

女子    日本代表
3勝
  39 (25- 8, 14-15) 23 カザフスタン代表
3敗
       スコアシート         

戦評:
 日本代表のスローオフで試合開始。序盤はカザフスタンのオーバーステップやパスミスなどが
続き、日本がこれを速攻で確実に決め8-2と6点差をつけゲームを楽に進めることにつなが
る。8分が過ぎようとする頃、カザフスタンがタイムアウトを取り日本代表の勢いを断ち切る。
日本代表の勢いは止まったように思われたが点差は縮められず、じわじわと日本代表が点差を
広げていき17分に16-6とした。日本のスピードプレーに足がついていかないカザフスタン
はディフェンスが荒くファールを積み重ね、点差をさらに広げられた。度重なるオフェンスファ
ール、ディフェンスにいらだちを隠せないカザフスタン監督にイエローカードが出されさらにゲ
ームの流れは日本側に傾いた。この試合オフェンス成功率の高い日本代表はカザフスタンのミス
を確実に点につなげ、前半を25-8と前半を終えた。

 後半開始7分までにペナルティーシュートを2本獲た日本代表これを2本ともカザフスタンの
キーパーの好セーブにより阻まれ、ディフェンス、オフェンス共に、後半のペースが作れない日
本代表。11分過ぎにはカザフスタンの速攻が決まり点差を徐々に詰めていき30-16で日本
がタイムアウトを取った。16分過ぎ前半とは打って変わって点差をキープするカザフスタンの
オフェンスは高さを生かしたロングシュート。前半の点差が悔やまれる中キーパーの好セーブも
続きこれ以上の点差は広げまいと33-19となった。ロングシュートに対し日本代表は高い位
置での6-0ディフェンスシステム。パワーでディフェンスの間を抜けるカザフスタンのオフェ
ンスは前半には見られない粘りがあった。そのままの点差を守り試合終了39-23とした。


 
日本代表個人得点 藤井:6点、稲葉・石立:5点、増田・高橋・上町:4点、東濱・田邉:3点、
             河田:2点、錦織・原・永田:1点

 

男子    日本代表
2勝
40 (21- 7, 19-12) 19 カザフスタン代表
2敗
     スコアシート             
   
戦評:
 日本は序盤からカザフスタンを圧倒。キーパーの攻守やカザフスタンの拙攻から速攻を決め加点して
いった。カザフスタンはポストを使った攻撃を展開したかったが,日本にポストをしっかり押さえられ,
反撃の糸口もつかめなかった。カザフスタンは18分過ぎ,日本の速攻に対してのディフェンスにレッド
カードが出され,ますます苦しい展開となる。しかし,日本のミスやキーパーの攻守に次々と阻まれ,得
点はチャンスの数ほど伸びていかなかった。21-7の日本リードで前半を折り返した。

 後半開始直後はカザフスタンの時間帯となったが,それも束の間,地力の差はいかんともしがたく,再
び日本が加速,もどりの遅いカザフスタンに対し,次々と速攻を決めていった。試合は40-19の大差
で日本が大勝した。


 
日本代表個人得点 小澤:11点、高智:7点、地引・石戸・山城・時村:4点、武田:3点、成田・岸川・千々波:1点
  

7月27日(土)

男子    湧永製薬
1勝1敗
  40 (20-11, 20-14) 25   カザフスタン
1敗
      スコアシート       
   


戦評:
 湧永製薬のスローオフで試合開始、このオフェンスでロングシュートが決まり湧永先制。
その後、10分まで両チームともリズムをつかめず4-4と時間が過ぎた。カザフスタンが
ポストの競り合いでオフェンスイエロー。この流れをつかみ湧永製薬が速攻で3連取。ここ
でタイムアウトを取ったカザフスタン。タイムアウト後も湧永の勢いは衰えずディフェンス
から速攻といい流れに持っていき15分4-10とした。両チームともディフェンスが固ま
らず、9-15と湧永リードで25分を過ぎた。湧永がミドルシュートなどで点差を離しに
かかるが守り切ることができず前半終了直前の速攻を湧永が決め11-20湧永リードで前
半を終えた。

 後半開始すぐにオフェンスの形を変えたカザフスタンがロングシュートで勢いがついたよ
うに見えたが、湧永もやられてはやり返し10分過ぎ18-28。カザフスタンの苛立ちが
ディフェンスにあらわれ退場者、ベンチイエローが立て続けに出た。この間キーパーの好セ
ーブもあり湧永6連取し17分過ぎまでに18-34とした。このまま試合の流れは湧永。
カザフスタンも落ち着きを取り戻したが試合を25-40で湧永勝利で試合を終えた。

 

湧永製薬個人得点 樋口・仁平:8点、野村:7点、東江:5点、佐藤・今井・中浦:4点

 

女子   日本代表
2勝
  29 (19- 8, 10-10) 18   江蘇省(中国)
1勝1敗
     スコアシート              
    


戦評:
 立ち上がりは様子の探り合いの中、中国がスピードを生かしたプレーで4-2とリードした。
しかし、ここから中国に攻撃のミスが目立ち始め、日本がミスを速攻に結びつけた。中国のタイ
ムアウトを挟んで一気に10得点し、あっさりと逆転した。日本のディフェンスの動きもよくな
り、高い位置で中国の動きを止め、安定した試合運びで点差を開いた。前半終了間際に中国も意
地を見せ、ポストプレーなどで得点を挙げ、19-8で前半を終えた。

 後半開始も探り合いの中、日本の攻撃にミスが目立ち、中国が速攻に結び付ける展開となった。
速攻からポストへの展開で得点を挙げた中国がやや点差を詰めた。中国のディフェンスも日本の
スピードに乗った展開に対応し、こう着状態になったが、20分過ぎから再び日本のスピードが
中国のディフェンスを崩して得点を重ねて点差を広げ、29-18で終了した。

 

日本代表個人得点 藤井:8点、田邉:4点、早船:3点、増田・高橋・稲葉・横嶋・石立:2点、
             上町・錦織・東濱・原:1点

 

女子    広島メイプルレッズ
1勝1敗
  22 (12-11, 10-10) 21   カザフスタン代表
2敗
     スコアシート           

戦評:
 立ち上がりメイプルは動きが悪く、オフェンスでは詰めでミスが出て、ディフェンスでは身長の
ある選手に押し込まれて失点し、10分過ぎには5-2とカザフスタンがリードした。
ここから
メイプルの動きが合い始めて拮抗状態となり、15分過ぎまで2点差が続いた。15分過ぎからは
メイプルのディフェンスが1対1を止めるようになり、カザフスタンのシュートミスを速攻につな
げて逆転した。一時は3点差まで点差を広げたが、カザフスタンもポストをうまく利用した攻撃で
追いすがり、12-11のメイプル1点リードで前半を終えた。

 後半の立ち上がりお互いにミスが多く、リズムに乗れない中、相手のミスをうまく速攻に結び付
けたメイプルが10分までに5点差まで広げた。ここからお互いにミスの多い中、カザフスタンは
ポストを有効に使い、メイプルは速攻やスピードのある攻撃からのサイドシュートで効果的に得点
を挙げて、25分過ぎまで5点差が続いた。最後にはカザフスタンが意地を見せて、ディフェンス
を固めての速攻、8番のミドルシュートなどで追いすがり、22-21の1点差で終了した。

 
メイプル個人得点 宋:6点、大前:4点、高橋・木村:3点、石田・安齋:2点、塩田・加須屋:1点

 

7月26日(金)

女子  江蘇省(中国)
1勝
  24 (11-10, 13- 6) 16   カザフスタン代表
1敗
   スコアシート               
         
戦評:
 中国は早い球回しからのステップシュート、カザフスタンは8番を中心とした展開からの
多彩な攻撃で得点を挙げ、カザフスタンリードのまま一進一退の攻防が続いた。
21分過ぎ、
カザフスタンのタイムアウト後から流れが中国に傾き、速攻,サイドからの回り込み,
サイドシュート等で逆転した。この後お互いに退場者が出て、決め手のないまま11-10
と中国リードの1点差で前半を終えた。
 中国が一人少ない状態で始まった後半だが、中国ディフェンスの動きがよくなり、カザフスタンの攻撃
が単調になったこともあって、立て続けに中国の速攻が決まり、中国が一気にリードを広げ、8分30秒
には、17-11となった。その後もカザフスタンは中国のディフェンスを崩せず、中国が速攻で得点を
重ねて、24-16で試合を終えた。


 

女子    日本代表
1勝
30 (14-11, 16-17) 28 広島メイプルレッズ
1敗
     スコアシート          
 
戦評:
 総合力で勝る日本代表に対して、メイプルも7番宋10番呉を軸とした粘り強い攻撃で
対抗し、12分過ぎまで6-6と接戦となった。積極的に前に出てくる日本代表の
ディフェンスに対して、15分過ぎからメイプルの攻撃がやや単調になった。その
ため、メイプルのシュートミスなどからの日本代表の速攻が立て続けに決まり、一気
に5点の差がついた。その後メイプルも持ち直して再び粘り強い攻撃を見せたが、
肝心なところでサイドシュートが決まらず、14-11と日本代表リードで前半を
終えた。
 後半開始から日本代表のディフェンスを崩せないメイプルに対して、日本代表は
スピード豊かなボール展開からロング、速攻,サイドシュートが決まり、一時は8点
差まで点差が広がった。しかし、20分過ぎから、メイプルの必至のディフェンスが
日本代表の攻撃のテンポを崩し、サイドシュートも効果的に決まり、驚異的な粘りで
2点差まで追い上げたが、そこでタイムアップとなった。

 
日本代表個人得点: 錦織:7点、東濱・早船:4点、上町・石立:3点、高橋・田邉:2点、
              増田・稲葉・横嶋・原・永田:1点
メイプル個人得点: 宋:7点、高橋・木村:5点、呉:4点、大前・安齋:3点、塩見:1点

男子 日本代表
1勝
35 (17- 5, 18-15) 20 湧永製薬
1敗
       スコアシート                 
         
戦評:
 湧永のリバウンドでの得点で試合が始まったが、新メンバーとなった湧永の攻撃陣が機能
せず、日本代表のディフェンスを崩せない。シュート力,スピード,展開力に勝る日本代表が
着実に得点を重ね、11点の大差がついた。湧永も必死の攻撃を試みるが、大事なところで
パスミスやシュートミスが出て波に乗れない。それでも最後に意地を見せてポストシュートや
サイドシュートなどで3点を挙げ、17-5で前半を終えた。

 後半に入ると、湧永は11番樋口を中心にポストを生かした攻撃ができ始め、思い切った
ミドルシュートも決まり、一時は日本代表を8点差まで追い上げた。しかし、湧永の攻撃が
徐々に雑になり、日本代表の効果的なロングシュートも決まり、最後は35-20で日本代表
が勝利した。

 
日本代表個人得点: 信太:8点、山城:5点、小澤・高智:4点、森・岸川:3点、石戸・成田:2点、
              地引・加藤・時村・千々波:1点
湧永製薬個人得点: 今井:9点、樋口:4点、佐藤:3点、中浦:2点、野村・新:1点



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