< 2nd East Asian Handball Championship U-22 > 

《 第2回U-22東アジア選手権 》

< 戦 評 >

6/29  6/30  7/1  7/2  7/3  7/4  7/6


7月6日(日)

 女 子  日本 23 ( 9-14, 14-16) 30 韓国
3勝1敗               4勝

戦評:
 最終戦は、満員の観客の中、日本対韓国の全勝対決。日本は序盤、韓国RW20番LEEのサイドシュートで先制され、
更には19番KIMの速攻で0-2とされるも、2番河嶋の切れ味鋭いカットインで得点。一進一退の攻防が続くが、韓国の
23番LEEを中心としたセットオフェンスが止めることができず、攻めても相手GKの攻守に阻まれ、16分で4-8とリード
される。その後、日本もNo9眞継のディスタンスシュート、No10角南のポストシュートなどで食い下がるも、劣勢のまま
前半を9-14の5点ビハインドで終えた。
 後半、交代出場したNo14田邉のサイドシュート、No9眞継、No10角南の3連取で13分までは3点差のまま食らいつく。
しかし、ここでも韓国No23LEEが3連取で差を広げにかかり、後半25分には20-27とされる。日本はNo15高宮、No8荒川
らが最後まで走って得点するも、終えてみれば、23-30の7点差での敗戦。韓国GKや、CBの存在感は圧巻であり、日本
も組織で戦うという考え方の中で、個の技術を高めていくことの必要性を感じさせられたゲームであった。

   
個人得点:
       河嶋:6点、眞継・大山:5点、高宮:3点、角南:2点、荒川・田邊:1点
 
 男 子  日本 35 (12-19, 23-25) 44 韓国
4勝1敗               5勝

 
戦評:
 最終戦は韓国との優勝をかけたゲーム。2番堤選手のラインシュートで日本は先制する。だが、日本オフェンスは、韓国の
アグレッシブな3-3DFに対応できず、自分達のミスから連続失点してしまい前半10分に2-9のスコアとなった。ここから日本は
踏ん張り、12番友兼選手の好セーブや韓国に退場が出たことから、13番荒川選手、4番仲程選手らが連続得点し、前半23分
には9-11の3点差まで追い上げた。しかし、引き続き日本のオフェンスは、韓国のアグレッシブな3-3DFを攻略することができず、
オフェンスでのミスが続き、逆速攻を許してしまい、前半を12-19のスコアで終了した。
 後半、日本は、ようやく韓国のアグレッシブな3-3DFを崩し始め、ノーマークシュート場面を多く作り出したが、韓国GK16番JI選手
に阻止され、得点することができなった。その後、日本は、ディフェンスでボールを奪うためにアグレッシブな3-3DFを仕掛けるもの
の、効果的なディフェンス活動とはならなかった。ここから、得点の取り合いとなり、35-44のスコアで試合は終了した。
本大会のベスト7に、日本からは4番仲程選手、8番津波古選手が選出され、本大会得点王には、日本4番仲程選手が選出された。


個人得点:
       堤・仲程:7点、津波古・水町:6点、荒川:4点、桐生:3点、楳木・原:1点
 

7月4日(金)

 女 子  日本 35 (18-11, 17-18) 29 チャイニーズタイペイ(台湾)
3勝                 2勝2敗

 
戦評:
 第3戦は台湾とのゲーム。日本は8番荒川のサイドシュートで先制するが、台湾も7番シェイのパワフルなラインショットで
同点とする。日本は2番河嶋のゲームメイクから、9番眞継、10番角南を中心に得点。しかし、台湾7番シェイの1対1を起点
とした力強い攻撃の前に苦戦を強いられる。前半10分で6-4日本リード、10番角南にチームで3枚目のイエローカードが
出され、このあたりから日本ディフェンスは積極性を欠くようになる。しかし、台湾の6-9mをコンパクトに守る6-0DFに対し、
日本は2番河嶋、13番大山のディスタンス、10番角南の力強いポストプレー、8番荒川のサイドシュートで得点を重ね、
18-11で前半を終える。
 後半、前半から続く台湾オフェンスのコンタクトプレーに、日本は体力の消耗がみえてくる。それでも、ボールマンにダブル
チームでタイトに守ることを徹底し、ターンオーバーから9番眞継、15番高宮、更にはディフェンスの要である堀川が走り、得点
を途切れさせない。更には、前半途中から交代出場した12番GK花村が終始好セーブを連発。チーム全員で何とか粘り、
35-29で勝利した。29点の失点は、後半に3連続失点が3回みられたことが大きく影響しており、韓国戦では、イレギュラーな
状況にも素早く対応できるよう、万全の準備をして臨みたいところである。

  
個人得点:
       眞継・角南:7点、大山:6点、高宮:5点、河嶋:4点、荒川:3点、堀川:2点、川崎:1点
 
 男 子  日本 33 (18- 7, 15- 9) 16 香港
4勝                 1勝3敗

 
戦評:
 第4戦は、開催国香港とのゲーム。日本は、アグレッシブなディフェンスから4番中程選手、13番荒川選手の両ウイングの
速攻で得点し、前半9分までに7連続得点した。対する香港は、8番ウォン選手の速攻シュート、34番クォオ選手のディスタンス
シュートで応戦するも、交代出場したGK12番友兼選手の好セーブにより、得点することができない時間が続いた。その間に
日本は、7番楳木選手がディフェンスから走り得点し、チームを勢いづけた。プレイメーカー10番桐生選手の巧みなディスタンス
シュートで会場を沸かせ、18対7のスコアで前半を終了した。
 後半、日本は、ディフェンスで積極性を欠き、受け身になってしまう場面が多くみられ、香港34番クォオ選手を中心としたバック
コートプレイヤーらにディスタンスシュートを打ち込まれた。しかし、この日のGK12番友兼選手は、好セーブを連発し、連続失点を
許さなかった。攻撃では、日本5番吉野選手の連続得点や13番荒川選手の7mスローでの妙技により得点を重ねた。終盤、6番
杉田選手らの4連続得点もあって、33対16のスコアで勝利した。この試合、GK12番友兼選手の枠内シュートセーブ率は、5割を
有した。

個人得点:
       仲程:7点、吉野:6点、荒川:5点、堤・楳木・津波古・桐生:3点、原:2点、杉田:1点
 

7月3日(木)

 女 子  日本 37 (19- 3, 18- 5) 8 香港
2勝                 2敗

 
戦評:
 2戦目は開催国である香港とのゲーム。先制点は2番河嶋がターンオーバーから走り得点。この日の
日本の
DFは、アグレッシブに仕掛けながらもDFラインをコンパクトに保つように修正されており、リスク
を最小限に抑えながらも、香港の攻撃の芽をつぶしていく。さらにこの試合、センターバック
3番堀川が
躍動。速攻にも参加し得点を重ねる。攻めては、
10番角南のポストプレーを起点として、15番高宮、13
大山、
8番荒川らが得点を重ねる。開始16分、20分、と相手DFを早くも退場に追い込むが、数的有利の状態
にもかかわらず隙を突かれ、
22分にこの試合初めての失点を記録する。しかし、大きく崩れることはなく、
前半を
193の日本リードで終了。
 後半も攻撃的な
DFを継続する日本だが、速攻でのミスが目立ち始める。しかし、交代で出場し、チームを
活気づけた
17番宇野らの活躍もあり、結果、378と危なげなく勝利した。後半の体力的に消耗してきた状況
において、速攻でノーマークの選手に展開できないケースなど、スコアには表れないミスが増えてしまった
ことが、本試合の課題といえるだろう。


個人得点:
       角南:6点、河嶋・堀川・眞継・大山・高宮:4点、徳永:3点、藤田・荒川・宇野:2点、川崎・田辺:1点

7月2日(水)

 男 子  日本 53 (25- 1, 28- 3) 4 マカオ
3勝                 3敗

 
戦評:
 第3戦、日本対マカオ。地力に勝る日本は、マカオを圧倒した。前半開始から日本は、マカオの選手達を9mライン内に
侵入させないディフェンスを行い、4番中程選手、13番荒川選手らの速攻で得点を重ね、前半10分にはスコアを10対1
とした。その後も、日本は、7番楳木選手、14番原選手を中心とした積極的なディフェンスにより前半終了まで失点を許さず、
9番大和田選手、3番福岡選手らの得点で、25対1のスコアで前半を終了した。
 後半に入っても日本の堅守は続き、途中交代出場した、6番杉田選手、8番津波古選手、15番鹿児島選手、17番佐藤
選手らが得点を重ね、後半9分には、34対1のスコアとなった。後半10分から20分までの間、日本のディフェンスが消極的
になり、マカオ88番チャン選手、93番ロドリゲス選手らにシュートを許すが、12番友兼選手の好セーブにより追加の失点を
3点のみに免れた。日本は、後半20分過ぎから、再びディフェンスの積極性を取り戻し、残り10分間で12点の連続得点をし、
最終スコア53対4でマカオに勝利した。
 
  
個人得点:
       仲程:11点、荒川:9点、津波古:6点、堤:5点、福岡・吉野・原:4点、鹿子島:3点、杉田・水町・:2点、大和田・桐生・佐藤:1点

7月1日(火)

 女 子  日本 32 (19-10, 13-15) 25 中国
1勝                 2敗

 
戦評:
 今大会初戦となった日本対中国戦は、この試合を通して1本目となる日本13番大山選手のディスタンスシュートが決まり、
日本が先制した。ディフェンスでは、積極的なプレスで中国のミスを誘った。そして、前半2分3対0と日本が3点リードした
ところで中国が前半1回目のタイムアウトを請求した。タイムアウト後も中国は日本の積極的なディフェンスを攻めあぐね、
日本が前半6分7対1とリードを広げたところで、早くも中国が前半2回目のタイムアウトを請求した。その後、中国も長身
ポスト20番のポストシュートで反撃するも、日本13番大山選手、9番眞継選手の速攻などで得点を重ね、GK1番板野選手
の好セーブも光り、前半を19対10と日本の9点リードで前半を折り返した。
 後半、日本はディフェンスラインを下げたオープンな6-0ディフェンスに変更したが、中国オフェンスに間を割られる展開が
増え、後半16分には、日本の3番堀川選手が退場するなど、苦しい時間が続いた。しかし、日本は、中国のミスを逃さず15番
高宮選手の速攻などで後半21分までで30対21と9点リードのまま試合は進んだ。後半22分中国4番のポストシュートから
3連取されるも、日本は後半25分、29分に10番角南選手の速攻で得点し、最終的に32対25で勝利した。高さで劣る日本は、
機動力で中国を圧倒した。

個人得点:
       大山:8点、眞継:7点、角南・高宮:5点、河嶋・原:3点、堀川:1点

6月30日(月)

 男 子  日本 27 (10-12, 17-11) 23 チャイニーズタイペイ(台湾)
2勝                 2敗

 
戦評:
 第2戦、日本対台湾は、台湾17番ワン選手に先制を許すが日本5番吉野選手のディスタンスシュートですぐに得点を奪い返す。
台湾ディフェンスのアグレッシブな3-3DFを上手く崩すことができなかった。そして、前半11分に日本がタイムアウトを請求し、
セット攻撃の修正を試みるが、前半13分までに2対8と6点のリードを許してしまう。その後、日本は、途中交代から出場した
11番水町選手のディスタンスシュートから攻撃のリズムを取り戻し、日本は、前半を10対12の2点差のビハインドで折り返した。
  後半開始早々、日本は10番桐生選手のディスタンスシュートを皮切りに3連取し、逆転に成功した。しかし、日本は、台湾
17番ワン選手のディスタンスシュートによる連続失点などにより、後半14分に17対20と3点のビハインドをつけられてしまった。
日本は、3番福岡選手をディフェンスに起用することで、ディフェンスに落ち着きを取り戻し、後半20分には、22対22の同点と
なった。ここから日本は、11番水町選手らの連続得点により、26対22の4点リードし、最終的に27対23のスコアで台湾に勝利した。

個人得点:
       水町:7点、堤:5点、仲程・桐生:4点、吉野・荒川:3点、原:1点

6月29日(日)

 男 子  日本 45 (21-12, 24-12) 24 中国
1勝                 1敗

 
戦評:
 本大会のオープニングゲームとなった日本対中国は、中国14番リ・タオの先制点で幕を開けた。対する日本もすぐさま10番桐生の
カットインシュートで対抗。6分までは中国にリードを許すも、5番吉野のディスタンスシュートを皮切りに、4番中程、13番荒川の速攻
など、怒涛の6連取で逆転に成功。その後も、中国は日本のアグレッシブな6-0DFを崩せず、21-12の日本リードで前半を折り返す。
 後半も運動量の落ちない日本は、GK1番小峰のキーピングや、ターンオーバーから4番中程らが速攻を繰り返し、リードを広げる。
一方中国も、長身6番ソンのポストプレーや、3番シャオのディスタンスシュートで対抗するが、日本は主将2番堤を中心にセット
オフェンスでも得点を重ね、結果45-24の大量リードでの勝利となった。終盤に数本みられたノーマークのシュートミスは、以降のゲーム
では修正したいところである。
 
個人得点:
       仲程:10点、堤・荒川:8点、吉野:5点、楳木・津波古・桐生・水町:3点、大和田・佐藤:1点






 


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