<第4回ヒロシマ国際ハンドボール大会 戦評>


<7月26日(日) 第3日最終日>

 

 日本U-23    27 (13- 6, 14-11) 17 中華人民共和国

 立ち上がり、両チームにミスが目立ち、10分過ぎまでロースコアで展開する。10分過ぎにU-23 は、ポスト,速攻等で加点し、リズムに乗ったのに対して、中国は7mスロー,速攻を確実に得点することができず、リズムに乗りきれなかった。U-23 は、その後もポスト,サイド,速攻等で多彩な攻撃で加点する。
 後半に入り、中国は、ロングシュートで得点するが、前半の点差を詰めきれず、逆にU-23 は足を使った攻撃で点差を広げていった。
 ラフプレーが多く、ハンドボールの面白さが、半減した感がある。

 

 アイスランド  29 (10-11, 19-12) 23 日  本

 前半、先取点を全日本が奪ったものの両チームの持ち味を生かした、一進一退のすばらしい見所の多いゲームで進んだ。残り3秒で全日本・田場選手のカットインで1点リードし、11−10で前半を終了する。
 後半、アイスランドのディフェンスのリズムが良くなり、開始6分で逆転に成功し、12−13となり、ディフェンスからの速攻で得点を重ねる。10分過ぎ、17−13と4点差がついた全日本もスピードある攻撃をするも、アイスランドのディフェンスをくずせず、逆に全日本のミスをさそい得点を重ね、29−23でアイスランドが逃げ切った。

 


<7月25日(土) 第2日>

 

 アイスランド 29 (15- 6, 14-13) 19 中華人民共和国

 前半の13分間は、リズムの合わないアイスランドが中国のミドルシュートなどでペースをくずし、中国のペースでゲームが進んでいったが、セットプレーに優れるアイスランドが着実に得点をかさね、17分には逆転する。オフェンス・ディフェンスにリズムが出てきたアイスランドがスピードのあるセットプレー・速攻と得点をかさね、アイスランドペースで15−6と差を広げ前半を終了した。
 後半開始から中国の積極的な攻撃が続き得点をするが、点差は7点から9点差をアイスランドが守りながらゲームが進んだ。攻撃力・スピード・個人技に優れたアイスランドが29−19で勝利をものにした。

 

 日  本   29 (18- 4, 11- 8) 12 日本U-23

 立ち上がりから、全日本のDFの足がよく動き、U-23もシュートを打つが、ことごとくDFのブロックにあい得点できない。その間全日本は、速攻で6点連取し10分を過ぎた。ようやくU-23、2番のミドルでやっと1点返した。その後も同様の展開で、U-23も6番のミドルが単発的に決まるだけであるのに対し、全日本はDFで守り、速攻が次々と決まり、全日本ペースで前半を戦っていた。
 後半に入っても、全日本のペースは変わりなく、U-23の攻撃をDFをかため、速攻、ポスト、サイドと得点を重ねていった。U-23もよく動き、全日本のDFを崩そうとするが、なかなか崩れない。力の差がはっきりと出た試合であった。若さをもっと出し、がむしゃらに戦う姿勢をU-23に期待したい。

 


<7月24日(金) 第1日>

 

 日  本   24 (11- 6, 13- 8) 14 中華人民共和国

 先取点は全日本が取り、ペナルティー,相手のミスからの速攻と着実に得点をかさねる。GK日原の守りも堅く、14分過ぎで7−1と全日本リードでゲームが進む。その後、中国は方選手のミドルなどで得点し、リズムをつくりかけるが、全日本の守りが堅く、24分過ぎで9−4と5点差をつけたが、25分に全日本が2名の退場を出し、9−6と3点差につめよった中国だが、全日本のスピードある攻撃で前半11−6の5点差で折り返す。
 後半、中国に攻撃のリズムが出来だし、全日本を苦しめにかかったが、全日本も中山選手を中心とした攻撃で中国の守りをくずし、5点差のまま22分過ぎまで続くが、スピードで勝る全日本が攻撃と守りのリズムが合いだし、24−14と大差をつけ勝利した。

 

 アイスランド 34 (16- 8, 18-15) 23 日本U-23

 前半、U-23は、1分、下川選手が左からサイドシュートを決め、先取点をあげる。その後は、アイスランドの高いディフェンスによるシュートブロックと、GKの好守にあい、なかなか得点ができなかった。アイスランドの高いディフェンスに対して、U-23、小倉選手の4得点をあげたロングシュートが目をみはった。これに対し、アイスランドは、前半立ち上がりから堅いディフェンスから速い攻撃へと展開が速く、パワーとスピードでU-23を圧倒していた。
 後半もアイスランドは、攻守に手を抜かず、着実に得点をあげていった。U-23は、前半よりも攻撃につながりがでてきて、速攻やポストシュートが決まり、最後まで力を出し切った。