日本代表チームのアジア大会成績は下の表のとおりである。
回 | 開催年 | 開催都市(国) | 日本の成績 | 優勝国 |
男子 | 女子 | 男子 | 女子 |
9 | 1982 | ニューデリー(インド) | 銀 | − | CHN | − |
10 | 1986 | ソウル(韓国) | 銅 | − | KOR | − |
11 | 1990 | 北京(中国) | 銅 | 5位 | KOR | KOR |
12 | 1994 | 広島(目本) | 銅 | 銀 | KOR | KOR |
13 | 1998 | バンコク(タイ) | 銅 | 銅 | KOR | KOR |
14 | 2002 | 釜山(韓国) | 4位 | 4位 | KOR | KOR |
15 | 2006 | ドーハ(カタール) | | | | |
日本代表チームは、1982年から男女のどちらかが連続でメダルを獲得してきたが、前回
の釜山大会で、初めてメダル獲得ができなかった。
アジアの競技力では、男女ともに韓国の牙城は破れていないものの、男子については中
東諸国の競技力が著しく向上しており、また女子についても、中央アジア諸国が不気味さ
を持っている。北京オリンピック開催国中国は、韓国からコーチを招聰し韓国のスタイル
の戦術に強化されてきた。わが日本代表チームは、男女ともにヨーロッパからコーチを招
聘し、新たなる強化をスタートさせた。今回のアジア大会は、そういった意味で、男女と
もに来年の北京オリンピックアジア予選を見据え、「男女ともに最低メダル獲得!」を目
標にしている。女子については、韓国に絞った戦いが焦点である。男子については、韓国・
中国・中東諸国どの国に対しても、気を許せるものはない。
☆男子チーム 15カ国参加
リマニッチ監督の初采配となる公式大会であり期待したい。5月から強化合宿を重ね、
11月ジャパンカップを経て、クロアチア遠征で最終的に仕上げてドーハに乗り込むスケ
ジュールを立てている。宮崎(大崎電気)・門山(トヨタ車体)・富田(大同特殊鋼)など若
い選手の台頭で、レギュラー争いが激化している。キャプテン中川(大崎電気)などベテ
ランを交えて、韓国・中国をはじめクウェート・開催地カタールなど中東勢と激しい戦
いを勝ち抜いていきたい。
Aグループ…バーレーン、カタール、インド、マカオ
Bグループ…クウェート、中国、香港、イラン
Cグループ…日本、UAE、ウズベキスタン、サウジアラビア
Dグループ…韓国、レバノン、シリア
☆女子チーム 8カ国参加
7月に行われたアジア選手権では、韓国には引き離されたが、中国と激戦の結果2点差
で惜しくも敗れたもののカザフスタンには快勝し、充分手応えを感じることができた。
11月のジャパンカップの後、国内合宿を経て、ドーハに乗り込む。バウワー監督が信頼
している田中美音子(ソニーセミコンダクタ九州)を中心に機動力を活かし、韓国・中国
との激戦をものにしていきたい。
Aグループ…カザフスタン、中国、ウズベキスタン、インド
Bグループ…韓国、日本、タイ、チャイニーズタイペイ
(財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2006年12月号より転載
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