<IHFニュース 1998年第11号>
このIHFニュースは、国際ハンドボール連盟(IHF)が、毎月発表している
プレス・リリースを日本協会で和訳したものです。原文については、IHFのウ
ェブに掲載されていますので、こちら(英語版)をご覧下さい。
女子世界選手権 さらに10枠が決定
男子世界選手権 シード列が確定
オーストラリアも男子ジュニア大会へ
IHFとアディダスが1998年度世界ハンドボールプレイヤーズオブジイヤーを募集
女子セミナー延期
女子世界選手権 さらに10枠が決定
この週末の間にノルウェー(及びデンマーク)で開催される、1999年女子世界選手権のため
の予選が2大陸で行われた。オランダで開催されたヨーロッパ選手権では、ハンガリー、
オーストリア、ポーランド、ドイツが3位から6位となり、スカンジナビアでの選手権の
出場権を得た(ヨーロッパ・チャンピオンのノルウェーと第2位のデンマークはすでに参
加が決定している)。アジア大陸からは、韓国、中国、北朝鮮、日本が代表する。これら
のチームはバンコクでのアジア大会で1位〜4位となり、WC出場資格を得た。
よって1999年女子世界選手権の24参加国のうち14ヶ国がこれまでに決定した。現在の
状況は以下のとおり。
ノルウェー女子世界選手権(1999年11月28日〜12月12日)
世界チャンピオン: デンマーク
開催国 : ノルウェー
アジア : 韓国、中国、北朝鮮、日本
アフリカ : アンゴラ、コンゴ、アイボリーコースト
ヨーロッパ : ハンガリー、オーストリア、ポーランド、ドイツ
(さらに7ヶ国が、1999年1月、3月の予選会で決定)
オセアニア : オーストラリア
パンアメリカ : (3カ国が1999年3月、アルゼンチンの選手権で決定)
男子世界選手権 シード列が確定
1999年6月1日〜15日にエジプトで開催される男子世界選手権のすべての参加国が決定
した後で、IHF・COCは選手権予選ラウンドの組み合わせ抽選のもととなるシード
列を以下のとおり確定した。
1. | ロシア | スウェーデン | スペイン | ドイツ |
2. | ユーゴスラビア | チュニジア | ハンガリー | 韓国/サウジアラビア* |
3. | フランス | クロアチア | デンマーク | エジプト |
4. | ノルウェー | キューバ | サウジアラビア/韓国* | アルジェリア |
5. | マケドニア | ナイジェリア | 中国/クウェート* | アルゼンチン |
6. | オーストラリア | クウェート/中国* | モロッコ | ブラジル |
(*アジア代表は西と東に分けて決定されており、1−2,3−4のグループは
後日IHFによって確定される。)
シード列内で各チームは、A、B、C、Dに組み分けされる。1、2、4、5、6のシー
ド列がまずくじ引きをする。開催国のエジプトは3列におり、グループを選択する権利が
あるので、3列内の他の3チームが残りのグループに振り分けられる。
組合せ抽選会は1999年1月27日にカイロで、Peter Muhlematter COC会長によって行われ
る予定。抽選会に関する更なる詳細は開催国であるエジプト協会よりまもなく告知される。
オーストラリアも男子ジュニア大会へ
オーストラリアもオセアニア代表として1999年カイロ男子ジュニア世界選手権に参加す
る。ニューサウスウェールズのミッタゴングで1998年12月11,12日に開催された大陸予
選で、オーストラリアは唯一の対戦者ニュージーランドに32-23、40-23で二勝した。男
子、女子ナショナルチームに続き、男子ジュニアはWCのチケットを得た3番目のオー
ストラリアチームとなった。よってこれまでにカタールでの選手権に以下の参加国が決
定している。
カタール男子ジュニア世界選手権(1999年8月22日〜9月5日、ドーハ)
開催国 : カタール
アジア : バーレーン、サウジアラビア、クウェート
アフリカ : エジプト、チュニジア、アンゴラ、アイボリーコースト
ヨーロッパ : デンマーク、ユーゴスラビア、ハンガリー、スペイン、スウェーデン
(あと6カ国が4月の予選会で決定する)
オセアニア : オーストラリア
パンアメリカ: (2カ国が3月のプエルトリコ選手権で決定)
中国での女子ジュニア世界選手権の現況は以下のとおり。
中国女子ジュニア世界選手権(1999年8月1日〜15日、中国、広州)
開催国 : 中国
アジア : 韓国、カザフスタン、日本、チャイニーズタイペイ
アフリカ : アンゴラ、コンゴ
ヨーロッパ : ルーマニア、リトアニア、ロシア、トルコ、スペイン
(あと7カ国が4月の予選会で決定)
オセアニア : (1カ国は大陸予選会で決定)
パンアメリカ: ブラジル、カナダ
IHFとアディダスが1998年度世界ハンドボールプレイヤーズオブジイヤーを募集
スポーツ用品メーカー、アディダスの協賛により、ワールドハンドボールマガジンの読者
及びハンドボールファンが、年間の女子男子ハンドボールプレイヤーを選ぶことは恒例に
なった。1998年度の最高のプレーと立派なスポーツ的振る舞いを通して、2名の選手を選
ぶものである。
原則として国際的レベルで名を挙げたすべての選手が対象となる。WHM読者及びハンド
ボールファンのみに決定権がある。WHM編集スタッフが自主的に数名の女子、男子選手
をリストアップした。このリストはいずれにしても網羅的なものである。当方の候補者は
以下のとおり。
<男 子>
Talant Duishebaev(スペイン)
既に2度プレイヤーズオブジイヤーに選ばれており、今年再度その国際的で強力な
パフォーマンスにより選ばれた
Nabil Gohar(エジプト)
世界のベストラインプレイヤーの一人に成長した
Stefan Lovgren(スウェーデン)
新ヨーロッパ・チャンピオンのトップ・スローワーの達人
Carlos Reinaldo Perez(キューバ)
そのジャンプ強度で再びパンアメリカチャンピオンに
Sergej Pogorelow(ロシア)
プレーの種類を増し、バックの強さの塊
Jackson Richardson(フランス)
ディフェンダーとしてのあらゆる尺度
Daniel Stephan(ドイツ)
1998年ヨーロッパ選手権のベストプレイヤーのセンター
Kyung-Shin Yoon(韓国)
ディフェンスもアタックも同等の質を備えたレフトハンダー
<女 子>
Anna Ejsmont(ポーランド)
あらゆるバックの可能性における優美さと創造性
Ausra Fridrikas(オーストリア)
ダイナミズムと強力なスローイングでトップスコアでヨーロッパチャンピオンに
Trine Haltvik(ノルウェー)
センターからゴールへのプレッシャーを確立したすばやく確実な動きの選手
Jeong-Ho Hong(韓国)
広範囲のジャンプとスローイングのレパートリーを持つ小柄なレフトハンダー
Christine Lindemann(ドイツ)
コンスタントなトッププレーのゴールキーパー
Tonje Kjaergaard(デンマーク)
勇猛多才なピボット
Beata Siti(ハンガリー)
セントラルポジションからの多才なアイデアと楽しいゲーム
Valentina Radulovic(マケドニア)
多才なライトの旋風
投票希望者は、男子・女子選手名をはがきに書いて、以下の住所まで送付のこと。
Internarional Handball Federation
World Handball Player 1998
P.O. Box 312
4020 Basel
4021 Switzerland
登録最終期限は1999年2月20日。
これまでに以下の選手がハンドボール・オブジイヤーに選出されている。
| 男 子 | 女 子 |
1988年 | Veselin Vujovic(ユーゴスラビア) | Svetlana Kitic(ユーゴスラビア) |
1989年 | Jae-Won Kang(韓国) | Kim Hyun-Mee(韓国) |
1990年 | Magnus Wislander(スウェーデン) | Jasmiza Koar(オーストリア) |
1991-1993年 | 投 票 な し |
1994年 | Talant Duishebaev(スペイン) | MiaHermansson-Hogdahl(スウェーデン) |
1995年 | Jackson Richardson(フランス) | Erszebet Koszis(ハンガリー) |
1996年 | Talant Duishebaev(スペイン) | O-Kyeong Lim(韓国) |
1997年 | Stephane Stoeklin(フランス) | Anja Andersen(デンマーク) |
女子セミナー延期
ローザンヌで1月開催予定であった「女性とハンドボール」についてのセミナーは延期
される見込み。IHFは招待女性講師が急遽欠席の通知をした理由でこの決定を行った。
結果としてIHFはこのイベントを夏に開催する。最終日程はセミナーにオリンピック
博物館の講堂を提供しているIOCと調整される。
IHFより新年も建設的な協力の継続を望むとともに、プレス、ラジオ、テレビ関係者
にも新年のご挨拶を申し上げます。